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【第12回】目からウロコ!整理収納のポイント

念願のマイホームを建てたけれど、理想と違って“ごちゃごちゃ”になってしまうお宅をよくお見かけします。せっかくのマイホームを、ずっとスッキリ気持ちよく暮らし続けるためには、お片付けはとっても大切。どんな収納が使いやすいか、自分にとってどのくらいの収納が適当か、おウチを建てる前にしっかり考えてみましょう。

まずは「自分を知る!」整理収納レベルチェック

 片付けが苦手な人にはいくつかのタイプがあり、そのタイプによっても片付けの進め方が違います。
そもそも捨てることができない「捨てベタ」。要る・要らない、の判断は早いけどしまうのが苦手な「しまいベタ」。捨てるのも、しまうのも苦手な複合タイプ。まずは、自分のタイプを知ってお片付けを成功させる第一歩を踏み出しましょう。

チェック1
チェック2

タイプ別診断

A 「捨て上手」かつ「しまい上手」タイプ

診断:捨てる・しまう、どちらもまかせてOK!お片付けの上級者!!

 今の自分が本当に必要としているモノがきちんとわかっているタイプ。ムダなモノを持たず、お気に入りのモノに囲まれて暮らせている理想的な方です。しっかり「しまう」技術もあり、使いやすく、いつもスッキリ片付いています。モノの量は少な目で増えにくいので、現状の暮らしをベースに、新居の収納計画を立てましょう。

B 「捨てベタ」タイプ

診断:収納は上手だけど、しまうことに重点を置きがち。片付けの第一歩はモノの処分。

 「しまう」技術に長けており、収納することに手間ひま惜しまないタイプ。収納スペースはあればあるほど、モノが増えがちで、管理するのもどんどん大変になってしまいます。一度現在のモノをしっかり見直して、必要なモノの量を知ってから、新居の収納を考えたほうが、ムダがないはず。

C 「しまいベタ」タイプ

診断:要・不要の判断は早い。あとは、モノをスッキリ収めるための「しまう」テクニックを身につけて。

 モノは少ないのに「○○がない!」と探しモノをすることが多くありませんか?このタイプは捨てることで片付けは解決する、という考え方の持ち主で、モノに対する執着があまりありません。キッチンは見た目スッキリしているのに、引き出しの中のカトラリーがゴチャゴチャ…、なんてことも。このタイプはおウチの中での行動動線をしっかり考慮し、必要な場所に必要な量の収納をつくることが大切です。

D 「捨てベタ」かつ「しまいベタ」タイプ

診断:汚部屋へまっしぐら!?「捨てる」「しまう」の基本から見直して。

 モノを「捨てる」概念がなく、無料のモノは必ずもらうし、「いつか使う」「何かに使える」と何でもとっておくので、モノは増える一方です。置きやすい場所にちょい置きを繰り返し、どんどんモノが山積みに。このタイプは、つい収納スペースを増やす傾向にあります。しかし問題は「捨てないこと」なので、まずは現状の生活習慣を見直し、モノを増やさないこと、適量を知ることから始めましょう。

お片付けの正しい手順とは?

 タイプを知ったら、実際にお片付けに着手していきましょう。しかし、お片付けには順番があります。
 正しい手順を知って、ムリなく、ムダなく片付けを進めましょう。片付けの苦手な方は、とりあえず収納グッズを買いにいく…というタイプの方も多いはず。その前にやるべきことは山積みなので、買い出しに行くのはひとまずストップ!

ステップ1:「整理」=単に捨てれば良いというワケではありません

 「整理」とは要・不要を見極めること。自分にとって必要なモノは何かをしっかり考えましょう。「捨てベタ」さんは、ここをいかに攻略できるかが成功のカギ。少しずつでも、モノが減らせるように頑張りましょう。

ステップ2:「収納」=使いやすく収める

 収納は、使うモノをしまうところ。未来永劫、結局使わないモノを置いておくための場所ではありません。
ステップ1で厳選した必要なモノを、出し入れしやすく、管理しやすく定位置を決め、収めます。
「しまいベタ」さんは、どこにどのように収納したら使いやすいかをしっかり意識し、収納場所を決めていきましょう。現状で「ここに収納があったらなぁ」と思うところに、新居で収納スペースを設けられれば、自分にとって片付けやすいおウチが手に入ります。

ステップ3:「整頓」=使ったら戻す、の繰り返し

 いつもスッキリ気持ちよく暮らすには、ステップ2で決めた定位置を守る必要があります。使ったら元に戻す!シンプルですがこの繰り返しが重要です。「家建てたんだってね。近くまで来たんだけど寄っても良い?」なんて、突然の来客にも1時間未満で、キレイなお部屋と笑顔でお迎えができるようになれますよ。

キッチンが使いやすくなる?!収納方法とは

 基本的に毎日使う場所なので、片付けの第一歩はキッチンから。スッキリ片付いたら、その効果は絶大です。調理器具・食品・食器と収納するアイテムが限られるので、比較的片付けにとりかかりやすい場所です。特に、食品は賞味期限があるので「捨てる」トレーニングを始めるには持ってこいのアイテム。基本的に使っていないグッズは処分し、余裕を持った収納にすると、出し入れがしやすく調理の作業効率も格段にアップ。

こんなモノありませんか?

キッチン収納3つのポイント

① 動線と使用頻度を意識する

 「コンロで炒める」「作業台で材料を切る・下味をつける」など、どこで何をするかを意識して収納しましょう。例えば、「シンクで野菜を洗う」のであれば、使うボウルやザルはシンクの下に、というように、使う場所の近くにしまう場所を決めていくと使いやすさがグンとUPします。使用頻度も高いモノを優先して、使いやすい場所に収納していきましょう。

② 出し入れしやすくゆったり収納

 調理中は多くのモノを使います。一つひとつが出し入れしづらいと、ムダに時間がかかり、ついイライラしてしまうことも。とにかく出し入れを簡単にするため、ゆったり収納を心掛けましょう。

③ よく使うモノはグループ収納

 よく使うモノを、使う目的ごとにグループにして収納するとさらに使いやすくなります。
 例えば、お弁当用のカップ、ピック、デコ弁グッズなど、お弁当作りに必要なモノをバラバラで収納せず、カゴなどでまとめて収納すると、サッと取り出せて、すぐにお弁当作りに取り掛かれます。

収納グッズを選ぶ3大ポイント

キッチンの収納空間は、入れるモノに合わせて、カゴなどで仕切るのがコツ。収納グッズ選びも大事なポイントです。あらかじめ収納グッズが揃っていれば、「このカゴが入るように」などと設計や設備選びの際に役に立ちます。

① 「四角い」カタチを選ぶこと

 角が丸いモノや、底が狭まっているモノは、ムダな空間が生まれ、収納量も少なくなってしまう。収納グッズはカッチリ四角いモノを選ぶとGOOD。

② 色は「白」を選ぶこと

 収納するモノはさまざまな色合いなので、カゴだけでも白系で統一すると、中身も見やすく、見た目の印象もグッとスッキリしますよ。

③ きちんと「測って」選ぶこと

 「コレ、入りそう」と思っても、サイズが合わず、せっかくの収納グッズもムダになってしまうことも意外と多いのでは?面倒でも、収納したいモノ・収納する場所をきちんと測って、メジャー片手にお買い物に出かけましょう。

オススメ収納グッズ

「ストッカーボックスA4」


書類用のストッカーは高さ・奥行きもしっかりあるので、フライパンやフタ、軽めのなべなどを立てて収納するのに便利。
他に液体調味料やペットボトルの収納などにも活躍。

「キッチントレー(スリム・ワイド)」


100円ショップで買える、シンプルなプラケース。
仕切りの板は2cmピッチで移動でき、入れるモノのサイズに合わせて調節できる。洗いやすいのも、汚れやすいキッチン収納には嬉しい特徴。

シンク下

ポイント:湿度・温度に注意!
NG:食品・食器・湿気を含みやすいモ

シンク下には、「水周り」で使うモノを収納します。
温度・湿度ともに上昇しやすい場所なので、湿気を含みやすいモノの収納はNG。
食品や食器の収納も衛生面から考えて避けた方が良いでしょう。

収納するモノ実例

OK例

ざる・ボウル:水周りで使うことが多いので、シンク下に
パスタ鍋・お味噌汁用鍋:始めに水を入れる鍋はシンク下がベスト
洗剤:シンクで使う洗剤はこちらに。油汚れ用の洗剤なら、コンロ下に分けて収納します

NG例

せいろなどの竹製・木製用品:湿気を含みやすくカビ発生の恐れもお米:温度・湿度の影響で味の劣化の恐れがあります

番外編

収納グッズも湿気を含みやすい紙製のモノは避けたほうが良い

作業台下

ポイント:調理中でもサッと取り出しやすく
NG:使用頻度の低いモノはNG

 作業台付近は、キッチンの中で一番立つ時間が多い場所です。出来るだけムダなモノを置かずに、「調理に使うモノ」を厳選して収納しましょう。
 できれば、作業台の下には、一番上にキッチンツールを入れる薄目の引き出しと、その下に液体調味料を入れるための少し深めの収納があるキッチンを選ぶと良いでしょう。
 カトラリーやキッチンツールは種類も多く、すぐに引出しの中でごちゃごちゃになりがち。
 迷子にならないように、種類ごとにきちんと「仕切る」が鉄則。

収納するモノ実例

OK例

キッチンツール:使用頻度の高いモノを収納
液体調味料は:作業台でもコンロでも使うので、こちらに収納するのがオススメです

NG例

カトラリー:調理中は必要ないので、違う場所に

コンロ下

ポイント:出来るだけ重ねず収納
NG:始めに水を入れるお鍋

 なべやフライパンも、うず高く積み重ねられてはいませんか?これでは、料理の時お目当てのモノがサッと取り出せずイライラしてしまいそう…。
 コンロ下には、「火の周り」で使うモノを収納。鍋やフライパンは重ねすぎると出し入れしづらいので、収納ケースやグッズを使って、立てて収納するなどの工夫が必要。引き出し式の収納を選ぶ場合、手持ちのフライパンが立てて入るよう、深さをチェックするのをお忘れなく。

収納するモノ実例

OK例

フライパン・鍋:そのまま火にかけるフライパンやお鍋はコンロ下に、始めに水を入れるパスタ鍋などは、シンク下に分けて収納鍋つかみ・油処理剤:コンロ周りで使うことが多いのでこちらに油汚れ用洗剤・ボロ布:ふきこぼれや、油の飛び散りで汚れやすい場所なので、汚れたらその場でサッと拭けるようにコンロの近くに掃除グッズがあるととっても便利です

NG例

食品:温度の影響で劣化の恐れが少なからずあるので、避けたほうが良いでしょう

食品

ポイント:賞味期限は定期的にチェック
NG:詰め込みすぎは使い忘れの原因になるのでNG

 ストック品は「適量」を心掛け、ムダ買いに気を付けましょう。お片付けに伺うと、半分くらい賞味期限が切れている、という状況がよくあります。
 使い切れる量を意識し、使い忘れのないよう、「種類別にカゴで分ける」「ラベルが見えるよう立てて収納する」などの工夫が大切です。パントリーも広すぎると、使い忘れを助長する場合があります。ご家族の人数、買い物の頻度を考慮し、収納スペースも見合った広さで計画しましょう。

 

監修・情報提供:インブルーム株式会社
© 2014 Next Eyes.co.Ltd
本記事はネクスト・アイズ(株)が記事提供しています。
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