ライダース・パブリシティが運営する全国の住宅展示場ガイド【家サイト】

家づくり最新コラム

【第98回】最大100万ポイント! 「グリーン住宅ポイント制度」とは?

グリーン住宅ポイント制度は、一定の省エネ性能の新築住宅の建築や購入、中古住宅購入やリフォーム等を行った際に付与されるポイント制度です。付与されたポイントは、新築住宅で最大100万円相当の追加工事や様々な商品と交換できます。新築とは注文住宅と分譲住宅を指しますが、ここでは、注文住宅を建築する場合の要件や、商品交換までの手続きやスケジュールについてお伝えします。



お知らせ 2021/10/12(火)更新

2021年10月1日 申請手続きのための期間を確保する観点から、ポイント発行の申請期限の延長等が発表されました。ポイント発行の申請は2021年10月31日までの期限が、郵送・窓口の場合は2021年11月30日、オンラインの場合は2021年12月15日までに延長されております。
ただし、ポイント発行対象となる請負契約の期限は延長されておりませんので、ご注意ください。
詳しくは、以下本文中の【3】申請方法とスケジュールをご覧ください。

【1】対象となる注文住宅の要件

ポイントの対象となる注文住宅は、一定の省エネ性能を満たし、2020年12月15日から2021年10月31日までに工事請負契約を結んで、自らが居住するために新築する住宅です。ポイントの申請は1人1回までで、工事請負契約の「建築主」や「発注者」となっている人が行います。契約者が連名の場合にはいずれか1人が代表して申請を行います。

また、一定の省エネ性能を満たす住宅は、「高い省エネ性能等を有する住宅」と「一定の省エネ性能を有する住宅」の大きく2つに分かれます。申請には省エネ基準を満たす住宅であることを証明する書類を提出しなくてはなりません。


 

契約前に住宅の性能や証明を受けるための費用について、契約するハウスメーカーなどに確認しておきましょう。また、対象住宅の詳細はグリーン住宅ポイント事務局ホームページや、コールセンターなどに問い合わせましょう。
※グリーン住宅ポイント事務局 ホームページはこちら

 

【2】発行されるポイント数

発行されるポイントには基本ポイントと加算ポイントがあり、合わせて最大100万ポイントが付与されます。基本ポイントは住宅の性能によって決まり、加算ポイントは下記①〜④までのいずれかに該当する場合に加算されます。



 

東京圏からの移住は、現在東京23区に居住または通勤している人が圏外に移住することや、移住先に5年以上居住する意思があるなどさまざまな要件があります。そのため、事務局とのオンラインでの事前相談が必須となります。
三世代同居住宅は、キッチン、トイレ、玄関、浴室のうち2つ以上の設備が複数あることが要件となります。ただし、住戸内を行き来できない、いわゆる完全分離型の二世帯住宅は該当しない為、注意が必要です。

 

【3】申請方法とスケジュール

ポイントの申請方法は、住宅が完成して引渡し・入居後に行う「完了後申請」と契約後建物の引渡し・入居前に行う「完了前申請」の2種類があります。完了後申請の流れを下図にまとめました。



 

「完了後申請」の期限は2021年10月31日でしたが、手続の期間を確保するために2021年10月1日付けで申請期限が延長されました。工事完了後にオンラインでポイント発行申請を行う場合の期限は2021年12月15日、郵送や窓口での申請期限は2021年11月30日になりました。申請時には工事完了を証明する検査済証や住宅性能を証明する書類、入居したことを証明する住民票等の提出が必要です。また、追加工事と交換する場合はポイント発行申請期限までに工事を完了し、申請も行う必要があります。工事請負契約の期限は2021年10月31日のまま延長はありません。

「完了前申請」もポイントの発行と商品交換申込の申請期限、完了報告の提出期限が延長になりました。申請の流れと期限は下図の通りです。


完了前申請の場合は、工事が完了して引渡し・入居した後に必ず完了報告の提出が必要です。追加工事交換の場合は2022年2月15日までに完了報告が必要です。またポイントの商品交換申込期限も2022年2月15日です。

ポイントを商品に交換する場合の工事完了報告は、建物の規模等によって異なりますが、戸建て住宅の新築は2022年5月31日までです。商品交換申込期限は完了報告より前となるので注意しましょう。

今回は省エネ住宅で最大100万円相当のポイントが付与される、グリーン住宅ポイント制度についてお伝えしました。ポイント付与には、建築請負契約の期限だけでなく、ポイント申請や商品交換、完了報告等の期限をクリアしなくてはなりません。住宅の性能を証明するための審査や検査等の時間も必要です。

詳細は、住宅展示場に足を運んでハウスメーカーに相談してみてはいかがでしょう。

※2021年10月12日(火)時点の情報を基に作成しております。


執筆・監修・情報提供:有田美津子
Ⓒ2021 Next Eyes.co.Ltd
コラムはネクスト・アイズ(株)が記事提供しています。
本記事に掲載しているテキスト及び画像の無断転載を禁じます。

PAGE TOP