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【第83回】住まいを彩る窓

「窓」は家の外観デザインを左右するだけではなく、生活するうえでの採光や通風、換気など居住性に欠かせない要素のひとつです。人々の暮らしが西洋化へと加速していく中、家のデザインや仕様、スタイルも変化を遂げ、それに合わせてガラス窓も普及していきました。そこで、今回は住まいには欠かせない「窓」と、その「窓」を彩る方法をご紹介しましょう。

【1】 窓はデザイン性と共に機能性を考慮して選ぶ

 日本では四角い窓が多く見られますが、欧米では多角形や丸など、窓そのものにもデザイン性が感じられます。また、昨今の「高気密・高断熱」が求められる住宅において、窓に求められる断熱性能は重要なポイントです。

欧米では、アルミサッシと比べると断熱、遮熱、気密性に優れた樹脂製サッシや複層ガラスが広く普及しており、中でも住宅先進国と言われる北欧の国々では、アルミや樹脂製よりも優れた断熱性能を持つ木製サッシが主流となっています。調湿性のある木製サッシは高温多湿な日本でも適しており、結露しにくいことに加えてデザイン性に自由度もあるため、徐々に日本でも取り入れる住宅が増えているようです。
ただし、木製サッシには定期的なメンテナンスが必要と言われていますので、採用にあたっては住まいづくりのプロのアドバイスをきちんと聞いておきましょう。

また「高気密・高断熱」住宅においては、窓枠だけではなく、ガラス部分もとても重要です。今や複層(ペア)ガラスは当たり前となり、三層(トリプル)ガラスに注目が集まっています。どちらもガラスの間に空気層を設けることで高い断熱性能を確保していますが、近年はガラスそのものに金属膜などの特殊加工を施した複層ガラスも登場しており、日本の住宅において「窓」はさらなる進化を遂げています。

「窓」の選び方によって住まいそのものの断熱性を高め、冷暖房効果を維持する「省エネ住宅」へとつながります。これから住まいづくりをされる方たちには、デザインだけではなく、機能性はもちろん、そのほか防犯性や清掃性なども考慮して窓を選ぶことをおすすめします。

【2】 カーテンは窓を彩る住まいの必需品

 窓の装飾として真っ先に思い浮かぶのが「カーテン」です。日本は昔から障子や襖など紙を多用する文化でしたが、1950年代に入り、住宅スタイルの西洋化が加速していく中でカーテンも普及してきました。その後、1980年代後半に起こったインテリアブームによって、カーテンにもさまざまなスタイルが登場し、欧米でよく見られる多彩な窓装飾が日本でも施されるようになったといわれています。

提供元:株式会社ディマンシェ

そのカーテン選びにおいて最も注意すべきは、装飾性だけに留まらないという点です。カーテンには、部屋の印象を大きく左右する装飾性のほか、光の調光や防寒、遮音、吸音、プライバシーの確保などの機能性が求められます。その窓のある部屋がどのように使われ、またその部屋でどのように過ごすのか。事前にそれらをしっかりと把握しておくことがとても大事になってきます。

たとえば、夜勤明けで日中に睡眠をとりたい方は日差しを遮る遮光カーテンは必需品です。キッチン周りはカーテンそのものの素材からきちんと吟味しましょう。意外に見落としがちなのは方位です。住んでみてから西日の強さに気づき、慌てて厚地の遮光カーテンに付け替える方も多いようなので、事前に方位もきちんと把握しておきましょう。さらに、天窓も盲点になりがちです。手動で開閉するカーテンの場合は操作する紐が垂れ下がって目障りになりますし、自動開閉のカーテンの場合は事前に電気配線が必要になります。また子どもが小さい場合は紐付きのものは極力避けたほうがいいでしょう。

ここ最近のカーテンの色のトレンドは、タイルなどと同じく「グレージュ」です。カーテンは長く使われるものという意識から無難な色や柄、素材を選びがちですが、昨今の印刷技術の向上によってアート性の高いプリント柄も多く見られるようになりました。機能性も考慮しつつ、空間に華やかさやアクセントとなるようなカーテンを選び、インテリアに遊び心を演出してもよいかもしれません。リビングなどのパブリック空間や寝室に高級感を求めるなら織物のカーテンがおすすめです。織物は経糸と緯糸で表現する伝統的技術で作られています。プリントでは表現しづらい複雑な色合いや糸の交差によって浮かび上がる陰影が美しく、空間に上質さをもたらしてくれます。

また昨今はカーテンを吊るすレールの素材やデザインも多様化しています。カーテンとの相性はもちろんですが、レールそのものを家具として捉えるのか、建具として捉えるのか、もしくは壁紙に合わせて空間に馴染ませるのかによって印象が大きく変わってきます。建築的要素が含まれる部分でもありますので、プロの意見を参考にしつつ選ぶとよいでしょう。

そして、カーテン選びにはメンテナンス性も重要なポイントです。自宅で手軽に洗いたい方は、収縮性の高い天然繊維のカーテンは極力避け、綿やポリエステルのカーテンを選ぶとお手入れが簡単です。

【3】 おしゃれ度をアップさせる窓辺の装い

 以前、オランダの方から「オランダでは通りを歩く人たちに喜んでもらうために窓辺を飾る」と聞いたことがあります。窓辺にたくさんの花々が飾られたオランダの風景写真を見たことはありませんか?日本でオランダのような窓辺を彩るのは難しいのかもしれませんが、窓辺を楽しめる心の余裕はもちたいものです。

たとえば、窓辺の装いとして相性抜群なのは観葉植物。陽の光をたくさん受けられる窓辺は観葉植物にとっても居心地はよく(ただし、寒冷地や冬季は注意が必要です。また植物の種類によって窓辺が適さない場合もあります)、生き生きとした観葉植物が空間にもたらす癒し効果は絶大です。スペースに余裕がない場合は、カーテンレールを利用してみても良いかもしれません。カーテンレールそのものの耐荷重など注意は必要ですが、「ハンギングプランツ」を用いることで空間にアクセントも生まれますし、またカーテンと組み合わせることでさらに多彩なコーディネートが可能となります。
同じく、陽射しを受けてキラキラと反射するガラス製のオブジェもディスプレイにはおすすめです。反射した陽の光が空間を彩り、“動くインテリア”として楽しめるでしょう。

 出窓がない場合は、窓辺に背の低い家具を置いてみてください。その家具の上をディスプレイスペースとして、お気に入りのオブジェや小さな照明を並べてもいいですし、クッションをたくさん置いてソファ代わりにしても良いでしょう。海外のインテリア誌でよく見かける窓辺の装いの出来上がりです。

そのほか、空間をスッキリした印象にさせたいならブラインドがおすすめです。ウッドやアルミなど好みの素材が選べるほか、横型・縦型でも印象が大きく変わってきます。横型ブラインドは大小さまざまな窓に取り付けることが可能ですが、出入りの多い掃き出し窓にはあまり適していません。縦型のバーチカルブランドは開放感は得られますが、窓に付いた大きなハンドルと干渉することもあるので、事前に注意が必要です。

窓の向こうの景色が“借景”となって空間に彩りを添えることがありますが、残念ながら、すべての窓が“借景”をもたらすとは限りません。それでも窓が空間の中で占める割合は大きく、だからこそ、もっとおしゃれに楽しみたいものです。

住宅展示場にはたくさんの窓を楽しむヒントがあります。ぜひ、皆さんもお近くの住宅展示場に足を運んで、お気に入りの窓辺の装いを探してみてください。


取材協力:株式会社ディマンシェ


監修・情報提供:フリーライター 石倉 夏枝
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本記事はネクスト・アイズ(株)が記事提供しています。
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