ライダース・パブリシティが運営する全国の総合住宅展示場やモデルハウスを探せる【家サイト】。

家づくり最新コラム

【第19回】 知っておきたい!希望のマイホーム実現のための基礎知識

2014年11月

知っておきたい!希望のマイホーム実現のための基礎知識

 マイホーム実現へ向けて、いよいよ具体的なプランニングの段階になった時、パートナーとなる設計士やハウスメーカーとどう向き合っていけばよいか、それを心得ているだけでも、落ち着いて家づくりの第一歩を踏み出せます。意図を伝えるコツやポイントの押さえ方を知っておくことで、家づくりの行程はぐ〜んとスムーズになります。

POINT 1 マイホームの希望の上手な伝え方

何帖になるか、は後からついてくる。

 「○○部屋は何帖分ほしい」という希望の伝え方もありますが、大切なのはどんな使い方、暮らし方をしたいかです。リビングは何帖あればよいかという正解があるわけではありません。現状の住まいでの不満と、これからの住まいで希望する使い方を設計側に伝える事で、結果的に理想の広さが見えてきます。例えば「今の住まいのリビングダイニングが8畳だが、家族が集まるとソファに座れない人が居て食卓テーブルに座って背中を突き合わせてしまう。今度は皆が顔を向き合わせて会話ができるリビングダイニングにしたい。」
 そう伝えれば、設計側は、家族の人数とソファやテーブルの配置を考えて、プランニングします。それが結果的に12帖になる場合もあれば14帖になるかも知れません。敷地の条件や他の部屋の必要条件との両立を考えながら設計側で提案してくれますので、それをもとに具体的な広さを決めていけばよいでしょう。

具体的な希望やイメージがある場合、それを希望する理由も伝える。

 例えば「憧れていた対面キッチンを是非!」という希望を伝える際には、何故そうしたいかという理由も必ず設計側に伝えましょう。例えば、家族と会話をしながら調理がしたい、TVを見ながら調理がしたい等。もしもスペース的に対面キッチンのプランニングが難しい場合や、対面にする事で動線が悪くなる等他のデメリットが生じる場合でも、希望する理由を伝えておく事で、代替案や応用した案を考えてもらい易くなります。形態だけにこだわるのではなく、そうする事による使い勝手の意味や、メリット、デメリットも併せて説明を受けるよう心がけましょう。
 尚、希望が具体的にたくさんある場合は、優先順位を決めて伝えておきます。全てを盛り込んでしまうと、予算オーバーになって金額調整に時間と労力がかかったり、本当に必要な事が後回しになっていたりする恐れがあります。

好きな写真や資料を使って伝える。

  デザインについては、口頭ではなかなか伝えにくいものです。好きな建物の写真や、好きな色の表現されている写真等を集めて、イメージを伝える手段にしましょう。

今だけでなく将来の想定も伝える。

 子育ての方針、親子の関係性、将来のライフプランといった暮らし方の大枠の方針も伝えておくとよいでしょう。子供が大学から家を出て一人暮らしをする可能性が高い場合、子供と暮らす年数は意外と短いかも知れません。家族の人数が減った時に住まいをどうするか、一方で、将来親と同居する可能性がある場合は、その際の間取りの変更、リフォームを想定した計画も必要です。特に耐震壁は後で除去できないので、設計段階で将来のリフォーム計画も想定して設計してもらう事をお薦めします。
 物理的な希望だけでなく、目指す暮らし方、希望のライフスタイルを伝える事が大切なのです。

POINT 2 間取り図の読みとり方

基本プラン

 住まいの希望を伝えると、それを基にまずは簡単な間取りプランが提示されます。
 各々の部屋の広さやその位置関係について、打合せて決めていく為の図面です。部屋の縦横、収納の幅と奥行きといった大枠の寸法は表現されています。この時点ではまだ照明やコンセント等の電気設備までは表現されていない場合がほとんどです。
 部屋と部屋の繋がり方について生活動線を想像しながら、各部屋の広さとバランスを検討しましょう。家具の配置も考え、窓の位置や大きさを確認し、希望が具体的になっているかチェックしましょう。

平面図からだけでは読み取れない事

 平面図には高さの情報がありません。空間としてイメージする事が難しい箇所は、天井の高さが判る断面図や展開図、場所によってはパースやスケッチを求めて説明してもらいましょう。特に収納は面積だけでなく、幅と奥行きの関係や高さを含め有効な容量と寸法が大切です。
 外観デザインは、立面図や外観パースで表現します。使う材料によっても外観は変わる場合があります。また、外装はデザインだけでなくメンテナンスコストにも影響します。材料の特性についてもきちんと説明を受けましょう。

 住宅メーカーの規格住宅の場合は、標準仕様が決まっているので、基本プランが固まった段階で、概算工事費を算出できるケースが多いです。キッチンの天板はモデルルームで見た人工大理石だと思い込んでいたけど標準仕様はステンレスだった、とか、プランや金額を決めた後で思い違いだった事に気づくということのないように、記号の意味や言葉の意味について、遠慮せずにしっかり説明を受けましょう。

基本設計図

 基本プランが決まったら、より詳細な設計図が作成されます。建物の情報が盛り込まれ、見積金額を算出する基になります。照明やコンセント等の位置や数もここで決めていきます。図面だけで表現できない内容についても、仕様書という書式でまとめられます。
図面や文字だけでは理解できない材料やイメージが湧かない設備等は、サンプルを見せてもらったりショールームへ行ったりして確認する事も大切です。工事が始まってから追加、変更が可能なモノもありますが、割高になってしまう場合があります。電気容量やエアコンの室内機、室外機の位置等もここでしっかり検討して決めておきましょう。
 一般的には、この基本設計図とそれに対する工事費見積り金額について納得できると工事請負契約の締結へと進むことになります。

『知っておくと便利なマメ知識』

【面積換算】

1帖=1.62㎡

部屋の広さを畳の帖数で表現する場合、部屋面積÷1.62㎡=帖数として計算します。壁芯寸法で算出している場合が多いので、実際に畳を敷く部屋の場合、畳の枚数とは異なる場合があります。畳の大きさの規格は数種類あり、更に住宅メーカー独自の畳サイズを設けている場合があるので、直接住宅メーカーに確認しましょう。 

1坪=3.3057㎡

概ね畳2帖分が1坪という目安です。

【名称・表示】

窓の種類
  • ・掃出し窓(床までが開口で出入りができる)
  • ・腰高窓(床から途中までは壁が起ち上がり、その上に窓がある)
  • ・型板ガラス(不透明のガラス)外から見られたくない場所に。
  • ・網入りガラス(延焼防止用にワイヤーが網目状に入っている。防火地域の場合、
      窓の場所によっては、この網入りガラスもしくは防火シャッター付の窓にする必要がある)
  • ・複層ガラス(断熱や結露防止の為にガラスが二重になっている、ペアガラスとも言う)
  • ・雨戸、シャッター、面格子(雨戸は従来のように引き出すタイプ、シャッターは上から降ろすタイプの雨戸、面格子は防犯用に窓外に固定される) 
点線表示
動かせるモノ(家具等)、建築工事に含まれないモノは点線で、例えば冷蔵庫置場といった、スペースの使い方をイメージしやすくする為に書き込まれます。上部に設ける棚(床に付いていないもの)を点線表記する事があります。
部屋名称
パントリー:
キッチンに接して設ける食品庫
ストレージ:
倉庫、大きめの納戸
DEN       :
採光基準が居室の基準を満たさない為、居室ではないが、
納戸の延長のような多目的スペース
ウォークスルー・クローゼット:
2つの部屋を行き来できる(2部屋に繋がっている) ウォーク・イン・クローゼット
シューズイン・クローゼット  :
玄関脇に設けられた土間続きの収納スペース
ウォーク・イン・クローゼットの玄関収納版

【便利グッズ】

三角スケール

1本に6種類の縮尺の物差しがあり、1/100や1/50の図面に当てて、寸法線の記載が無い箇所の寸法を測る事ができます。

メジャー

図面上の寸法を、メジャーを使って実際の寸法間隔を確認しましょう。
置きたい家具の寸法を実際に測り、図面上に書き込んでみましょう。
精度の高いプロ仕様のメジャーでなくても軽くて手軽なもので充分。

家具レイアウトシート

透明のシートに、リビング家具やベッド等、主な家具の一般的な寸法の絵が印刷されています。間取り図面の上に置いて、家具の配置や納まりを確認することができます。

POINT 3 見積書を見るポイント

見積書の構成

 会社によって見積書の項目構成は多少異なります。規格住宅は、セットで価格設定をしている関係で、一式で○○万円といった表示部分が多くなる傾向にあります。一式の内容について、しっかり確認しましょう。例えば、電気設備工事の内訳として、コンセントは各部屋何か所か、照明の器具まで設置される箇所はどこなのか、図面や仕様書と照らし合わせながら確認しましょう。モデルルームで見た記憶と、実際の設計仕様とが混同しないように気を付けましょう。
 複数社で検討、比較すると、諸経費に大きな差が出る場合があります。諸経費率が極端に少ない場合は、各項目に含めて計上している可能性もあります。

見積りに含まれない項目

 見積書には金額が含まれていない項目があり、「別途工事」と記載されます。
 例えば、①地盤調査、解体工事、水道ガス引込工事、外構工事、②有線ケーブル工事、照明器具、カーテン、エアコン等です。①は、依頼先の住宅メーカーが窓口となって請ける事は可能だが、この時点では金額が出せない、又は出さないという項目。②は、一般的に施主が専門業者に直接依頼する場合が多い項目となります。

 家づくりの課程では、設計士やハウスメーカーとの意志疎通がたいへん重要です。「全てお任せ」と腹をくくる場合は別として、最低限のポイントを把握しておく事で、スムーズなコミュニケーションを図りましょう。作り手側と一緒に、笑顔で希望のマイホームを実現してください。

監修・情報提供:川道恵子(一級建築士)
© 2014 Next Eyes.co.Ltd
本記事はネクスト・アイズ(株)が記事提供しています。
本記事に掲載しているテキスト及び画像の無断転載を禁じます。

ページの先頭へ

住まいの知識TOPへ