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【第25回】 カラダに優しい自然素材の選び方

2015年5月

カラダに優しい自然素材の選び方

最近では、「アレルギーで困っている」「鼻炎がひどい」など住宅建材が原因で引き起こす問題が多く聞かれるようになりました。小さなお子さまがいるご家庭やシックハウスが心配な方など家族の健康を考えてマイホームを建てたいとお考えの方に、住まいとアレルギーの関係や、建材の選び方や間取りのポイントについて解説します。

1 住まいとアレルギーの関係性について

①なぜ今自然素材が注目されているのか?

 健康的な毎日をおくるために、住まいの環境は重要です。近年、花粉症や建材アレルギー、結露などからくるカビで日々困っている方の相談が増えています。これらは、どのように改善、解消したらいいのでしょうか。また、温かみのある健康的な住まいを建築するにはどのようなポイントに留意したら良いかを筆者の経験も踏まえてご説明します。

②アレルギーが引き起こす症状

 アレルギーといっても様々な症状があります。以下の表で各症状とその原因となるものをご説明します。

③住まいに潜む様々な要因

 住まいの中にあるアレルゲンとは何でしょうか?
 主なものとそれらが潜む場所についてご説明します。

1 住まいとアレルギーの関係性について

 これらを踏まえてどのような材料を使えば、健康的な生活をおくれるのでしょうか?
 住宅で使用される、おすすめの代表的な自然素材について、各部位ごとにご説明します。

①床材
無垢材(画像元:無垢フローリングドットコムホームページより)

 一般的に使用されるフローリングとは、木材を薄くスライスし、合板の上に貼り付け製造されます。ごく稀ですが、ここで使用される接着剤等にアレルギー反応をおこされる方がいらっしゃいます。国の厳しい基準もあり、建材メーカーでは有害物質を使わないよう配慮もしており、健康上は安全な建材です。しかし、これに比べると木材を切り出してつくられた無垢材は、木そのものなので、科学的に加工されていることはありません。木材が本来持つ調湿性、抗菌性、手触りといった風合いにも優れています。素足で触れるその感触は、独特の風合いにあふれており人気のある素材です。

コルクフローリング(画像元:東亜コルクホームページより)

 コルクは木材の幹の表皮を剝がした素材で、非常にエコな素材です。剝がされた樹木も10年ほどで元通りになり、何度も採取することが可能な材料です。無垢材と同じく調湿性に優れるだけでなく、クッション性もあり安全性に優れています。その為小さなお子様が遊ぶ施設等でよく使われる素材です。

タイル、石材(画像元:LIXILホームページより)

 タイルや石材については、例えばタイルは焼き物で化学物質を伴わない材料であるとともに、日々のお掃除などメンテナンス性に優れる素材で、これも健康的な自然素材です。玄関廻りなど日々清掃が必要なお部屋だけでなく、リビングなどインテリアにアクセントをつけたい場合にも有効です。

②壁材
珪藻土(画像元:珪藻土研究所)

 自然素材をテーマにした住宅の場合、非常に人気のある材料です。左官工事で壁に塗って仕上げます。珪藻土とは、海底のプランクトンが化石となったもので、粒子一つの中に多数の気泡があります。その気泡が、室内の湿気を調整するため、湿気を原因としたカビの発生を抑えられます。さらに空気中の有害物質を吸着するなどの効果があります。

タイル(エコカラットなど)(画像元:LIXILホームページより)

 代表的な製品をご紹介しますと、LIXILエコカラットがあります。珪藻土と同じような機能を持ちつつ、デザイン性に優れた建材です。インテリアのイメージに合わせ、洋風から和風とお好みのイメージに合わせることが可能です。トイレの壁に貼ってにおいを吸収させたり、洗面所に使用し湿気を吸収させ、冬場の鏡の曇りを減少させたりと様々な場所での使用が可能です。こちらも湿気を吸収することで、カビの減少につながります。

3 光と風をうまく取り込む設計のポイント

 徒然草の兼好法師によると、「家の作りやうは、夏をむねとすべし」(家は夏向きに建てるべきだ)とあり、日本の住まいの考え方の原型になっています。本来、湿度の高い高温多湿な日本の住まいは「夏」を基準に家づくりをしたほうが良い、つまり風通しを確保し、太陽の光を効果的に遮断することが大事だという事を説いておられます。今の住まい事情を加味したうえで、どのようにこの光と風を取り込んでいけばいいのかについて参考例を基にご説明します。

①光をうまく取り込む設計ポイントとは

 太陽光の角度に合わせて、庇(ひさし)の長さを計画することです。概ね太陽高度は 夏:80° 冬:30°程度になります。

 このように庇でコントロールすることで、夏は日よけ 冬はこもれびを取り入れることが可能です。
 具体例を挙げますと、

 例えば、よしず・グリーンカーテン(ゴーヤなど)やオーニングテントなども効果があります。
 ポイントは、部屋の外側で、遮断することが大事です。家の中に、熱を持ち込まないことです。窓のブラインドは、その熱で部屋自体も暑くなってしまいます。
※窓ガラスの性能を上げて、遮熱ガラスに変更することも効果があります。次世代省エネ基準には、ガラスの性能も加味されます。

(写真左:オーニングテント 右:よしず)
②風をうまく取り込むポイントとは

 夏に風を取り込みたい場合は、南風の通り道を家の中に確保します。その場合、近隣住宅との関係から、窓の位置を設定することもあります。カーテンよりもブラインドならプライバシーを確保しながら、通風を確保できます。

 風の流れを生み出すには温度差を活用し上下の流れを作りだします。例えば高窓、地窓、吹き抜けなどが効果的です。機械的にサーキュライトなども同様の効果があります。(扇風機も同様の効果有)
※冬の暖房効率も考えることが大切です。吹き抜けなどの上下の気流は冬の暖房効率が落ちるので床暖房などを併用すると快適になります。同様に、リビング階段の間取りの場合は、夏は風通しが良くなりますが、逆に冬は寒くなってしまいます。

(写真左:高窓 右:地窓)

 以上のように、自然素材をうまく効果的に活用し、自然の力を最大限生かすことがカラダに優しい住まいづくりになります。日本の風土に合った賢人達の知恵を活かし、健康的な生活をおくる住まいの参考としてください。
 住宅展示場ではここに書いてあるような様々な工夫を盛り込んだモデルハウスが多数展示されています。実際に見学され参考にしてはいかがでしょうか。

監修・情報提供:金内 浩之(一級建築士)
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本記事はネクスト・アイズ(株)が記事提供しています。
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