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【第115回】注文住宅を建てたい!予算相場はどのくらいになる?費用の内訳と予算の決め方を解説!

注文住宅で家を建てることは、多くの人にとって一生に一度の大きな買い物の一つとなるでしょう。
その際、最も気になるものが、「予算」なのではないでしょうか。
この記事では、注文住宅を建てる際の予算相場や費用の内訳、そして予算を決める際のポイントについて詳しく説明します。
これから注文住宅を建てる際には、ぜひ参考にしてください。


 

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「注文住宅」にかかる費用の内訳は?

まず、はじめに注文住宅を建てる際にかかる費用の内訳をみていきましょう。
注文住宅を建てる際にかかる費用は大きく以下の項目に分けることができます。

1. 土地を購入する際にかかる費用
2. 建築費用(本体工事費用・別途工事費用)
3. 諸費用

それぞれの内訳を詳しく見ていきましょう。

土地を購入する際にかかる費用

家を建てるためには土地が必要です。
土地を購入するとき、土地そのものの代金以外にも、諸費用や税金がかかることを覚えておきましょう。
例えば3,000万円の土地であれば、税金と手数料などの合計は150万円を少し超えるくらいになります(住宅ローンを利用するかどうかによって諸費用は変わります)。
税金や手数料などがかかることを事前に知っていなければ、予算オーバーになってしまうかもしれません。

具体的に、土地を購入する際にかかる主な費用は次の通りです。

■土地代
土地の広さや立地、そのエリアの相場によって異なります。都市部ほど高額ですが、郊外や地方になると比較的安価になってきます。

■仲介手数料
土地代金以外で、大きなウエイトを占めるのが仲介手数料です。
仲介手数料とは、土地の売買を仲介した不動産会社に支払う費用のことで、宅地建物取引業法によって上限が決められています。
仲介手数料は、「土地価格×3%+6万円+消費税」という式で求められます(土地代が400万円以上の場合)。

■印紙代
印紙代は、売買契約が交わされる際に必要な税金の一つです。
土地の売買契約書に規定の金額の印紙を貼り付けて、消印することで納税します。 取引される土地代金 (契約書に記載される金額) によって印紙代は異なります。

■登記費用
登記費用とは、登記簿に記載された所有者を変更するために必要な費用です。
登記費用には登記する際に必要な登録免許税と、司法書士に手続きを依頼する際にかかる報酬の2つがあります。登録免許税は固定資産税評価額に一定の税率をかけて算出します。

 

このように、土地購入にもさまざまな費用がかかってきます。
土地選びは慎重に行い、予算に合った土地を見つけることが重要となります。

建築費用(本体工事費用・別途工事費用)

次に、建物を建てるための費用を見ていきましょう。建築費用は大きく2つに分類されます。

■本体工事費用
本体工事費用は、建物の本体を建てるための費用で、基礎工事から屋根、内装までを含みます。

■別途工事費用
別途工事費用には、外構工事(庭の造成やフェンスの設置など)や設備工事(エアコンの設置やキッチンの設備など)が含まれます。

建築費用は、家のサイズや設計、素材の選択に大きく左右されます。高級素材や特別な設計を選ぶと、費用が高くなります。
家づくりを依頼するハウスメーカーとよく相談し、予算内で納得のいくプランを立てることが大切です。

諸費用

注文住宅を建てる際には、建物の本体工事費用や別途工事費用だけでなくさまざまな諸費用が発生します。
代表的な諸費用をまとめました。

■設計料
建物の設計を行う際に設計士に支払う費用。

■測量費用
土地の寸法を正確に測定するための費用。

■申請手続き費用
建築許可や環境への影響評価など、必要な許可や手続きに関連する費用。

■保険料
建築中や完成後の保険料。

■仮設工事費用
工事中に使用する仮設施設(足場など)にかかる費用。

これらの諸費用を見落とさずにしっかりと計算し、予算に組み込むことを忘れないように注意しましょう。

注文住宅の相場について

次に、注文住宅の相場を実際のデータからチェックしていきましょう。
注文住宅を建てる平均費用相場を知ることで、大体の予算を知ることができます。

「令和4年度 住宅市場動向調査」による相場(国土交通省)

国土交通省によると、注文住宅にかかる費用の全国平均は3,935万円(土地の購入資金は除く)という結果になっています。
三大都市圏(首都圏、近畿圏、中部圏)の平均費用額は4,504万円となり、全国平均より570万円ほど高くなっています。
この数字は令和3年度と比較すると、300万円程上昇しており、近年のウッドショックが影響をしているとも言えるでしょう。
また、注文住宅の平均費用相場のうち、住宅ローンなどの借入金を除く「自己資金」の額は全国平均で1,177万円(自己資金比率:29.9%)、三大都市圏の平均は1,467万円(自己資金比率:32.6%)です。
これらの数字は注文住宅を建てる際に、どれだけの資金を貯めればいいのかを考える指標となるでしょう。
あくまで平均的な費用相場の結果ですが、おおよその目安とすることができます。
参考)令和4年度 住宅市場動向調査報告書

予算別!それぞれの家の特徴は?

2,000万円台の注文住宅の特徴

予算2,000万円台の場合、全国平均よりも費用が低く、2,000万円台前半では、ローコスト住宅に分類されることが多いです。
しかし、2,000万円台の場合、1,000万円台よりも少しグレードアップした資材や設備を使用できます。
希望に応じて、外壁にタイルを使ったり、窓の数を増やしたりすることも可能です。
また、浴室やキッチンに最新式の設備を導入できるようになります。
ただし、すべての希望を叶えるのは難しいため、優先順位を決めて取り入れていく必要があります。

3,000万円台の注文住宅の特徴

建築費3,000万円台の注文住宅では、近年の相場からすると、平均的な価格帯の住宅に分類されます。希望する要素の多くを実現できます。
住宅の形もシンプルな四角形にする必要はなく、敷地を有効活用した形に建てられます。
特に、都市部ではいびつな形の土地が多いので、建築費を多めに確保することで敷地を活用できるでしょう。
また、塀や柵を設置したり、床暖房を導入したりすることも可能となることが多いでしょう。
内外装にこだわって高級感のある家にしたいのであれば、3,000万円以上の建築費は必要だと考えておくと良いでしょう。

4,000万円台の注文住宅の特徴

建築費4,000万円台の注文住宅では、複雑な形状の家を建築することも可能になってきます。
デザインでこだわれる箇所が増えても対応できることが多くなるでしょう。
また、高性能な住宅性能が選択できたり、自然素材にこだわった家が建てられるなど、幅広い選択肢が増えてきます。

注文住宅を建てる際の予算の考え方とは

注文住宅を建てる際の予算の計画では次にあげるポイントを抑えて検討することがおすすめです。

年齢・収入・住宅ローンのバランス

現在の年齢や収入から無理なく返済できる住宅ローン額を割り出し、注文住宅の予算上限を逆算することが大切です。
理想だけ詰め込んだ注文住宅プランは、実際に住宅ローンの審査が通らず無駄になってしまう可能性があります。
家づくりの計画のできるだけ早い段階で仮審査やシミュレーションをして、予算の上限を把握しておきましょう。

家を建てるエリア

家を建てるエリアによって土地価格が大きく変動します。家づくりの総予算を検討する段階でしっかり考えたいポイントです。
例えば、駅前や商業施設の近くなどの人気エリアは、土地価格が高くなるため建築費用も多めにかかります。
理想のライフスタイルや通勤通学などの条件と、予算のバランスを取ることが大切になります。

部屋数と床面積

注文住宅の家づくりでは、家族の人数とライフスタイルに応じた部屋数と広さ(床面積)を決めることが必要になります。
30坪と40坪の注文住宅では費用が1,000万円近く変わることもあります。
今のライフスタイルに加えて、お子様が増えたり巣立ったりすることも考え、必要な部屋数と広さ(床面積)を計算してみてはいかがでしょうか。

必要な土地の広さ

建物に必要な広さが決まった段階で、次にどれくらいの広さの土地を購入すべきなのか考えます。
例えば延床面積30坪で1階の床面積が15坪の総二階の家を建てる場合、建蔽率50%なら最低でも30坪の敷地面積が必要になります。
また駐車場やお庭のレイアウトによっても、必要な土地の広さは変わってきます。
建てたい家の広さと、理想のライフスタイルに応じた土地の広さで予算を考えてみましょう。

まとめ

注文住宅を建てる際の予算でお悩みであれば、一度、住宅展示場に見学に行ってみるのをおすすめします。
家づくりのプロが常駐している住宅展示場のモデルハウススタッフに直接いろいろな話を聞いてみれば、悩みや不安の解決につながりやすくなるでしょう。

家サイトでは、オンラインで全国約60か所の住宅展示場が簡単に検索でき、更にモデルハウスの予約も可能です。
新築で注文住宅を検討されている方は、ぜひ家サイトを住宅展示場探しに役立ててみてください。

 

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監修・情報提供:福本 剛志 (設計事務所 アクア株式会社/二級建築士)
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本記事はTrail(株)が記事提供しています。
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