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【第117回】二世帯住宅のおすすめ間取りは?家族に合ったプランを見つけよう

近年、多様性が求められる中で、住宅のあり方も大きく変わりつつあります。
その中で注目されているのが、「二世帯住宅」です。二世帯住宅は、ひとつの建物に複数の世帯が住むことで、家族や親子、兄弟姉妹が共同で生活することが可能となります。このスタイルは、経済的な利点だけでなく、人間関係の密度を高めるという点で多くのメリットがあります。
しかし、親世帯、子世帯などの異なる世帯がそれぞれ暮らしやすい間取りにするには、まず二世帯住宅の種類を知ることが大切です。
そのうえで、自分たち家族のライフスタイルに合った二世帯住宅の種類を選び、間取り決めをしないと、新生活をスタートさせてから不便さやストレスを感じる要因にもなってしまうかもしれません。
このコラムでは二世帯住宅を建てたい方に向けて、二世帯住宅の種類や人気の間取りをまとめて紹介します。理想の住まいを実現できるように、具体的なイメージを掴みましょう。


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二世帯住宅とは

二世帯住宅とは、親世帯と子世帯などの2つの世帯が、ある程度の独立性を保ちながら同じ屋根の下で暮らすスタイルの住宅を指します。
二世帯住宅は、2つの世帯で共有する生活スペースや設備の割合次第で以下の3種類に分類されます。

完全共有タイプ

このタイプの二世帯住宅は、親世帯と子世帯でリビングや水回りなどの設備を共有し、それぞれの個室を確保する間取りです。
親世帯と子世帯などでコミュニケーションを取りやすく、家事や子育てを連携できるのが、完全共有タイプのメリットと言えるでしょう。
また次に説明する完全分離タイプのようにリビングや水回りなどを2か所つくる必要がないため、少ないスペースで建築可能にもなり、費用を抑えられたり、場合によっては、ゆとりのある間取りをつくったりできるのも魅力的なポイントとなるでしょう。
一方、完全共有タイプの二世帯住宅は家族間の距離が近いため、プライバシーの確保が課題となります。特に生活リズムや家事スタイルのズレが大きいと、毎日の生活でストレスを感じるかもしれません。

完全分離タイプ

完全分離タイプの二世帯住宅では、親世帯と子世帯などのスペースを行き来できない間取りを指します。
玄関・水回り設備・リビング・居室を二世帯分つくり、プライバシーを重視することのできる間取りです。上下階で区切る、左右で区切るなど、レイアウトのバリエーションはさまざまです。完全分離タイプの二世帯住宅のメリットは、お互いに気をつかわず、自分たちの生活リズムで過ごせる点です。食事・入浴・就寝などのタイミングが違っても、完全分離タイプの二世帯住宅ならストレスなく生活できるでしょう。
また、お互いに気兼ねなく来客を招きやすいのも特徴です。ただし、完全分離タイプの二世帯住宅では、すべての設備が2つずつ必要になるため広い土地が必要になり、居住空間と収納量の確保などが課題となることが多いです。土地購入代金・建築費用も大きくなる場合があります。

一部共有タイプ

一部共有タイプの二世帯住宅は、これまで説明した完全共有タイプと完全分離タイプの間をとった二世帯住宅のプランです。 玄関・リビング・水回り設備などの一部を共有する間取りです。
例えば、玄関と水回り設備は共有してリビングは分ける、洗面所を2か所つくって渋滞を回避するなど、さまざまなパターンがあります。一部共有タイプでは、ライフスタイルに合わせて間取りを変えられるため、バランスの取れた二世帯住宅づくりをしやすいのがメリットとなります。予算・ライフスタイル・土地の広さなどに合わせて、理想の間取りを考えられる可能性が高くなります。
ただし、どの間取りを共有するのかを慎重に話し合わないと、実際に暮らし始めてから後悔する可能性も出てくるので注意が必要です。

二世帯住宅の間取りの考え方

これまで二世帯住宅の間取りの3つのタイプを説明してきましたが、二世帯住宅の間取りはどのように考えたらいいか解説します。

各世帯、各個人のプライバシー

二世帯住宅では、親世帯と子世帯などの2つの世帯が共同で暮らすため、プライバシーをどのように確保するか検討する必要があります。 特に、世帯によって活動する時間帯が異なる場合、小さな物音でもストレスに感じるかもしれません。
例えば、上下階で親世帯と子世帯の生活空間を分けるなら、水回りの設備は上下階で同じ位置になるようにしましょう。こうした工夫をすることで、お風呂、洗面、トイレなどの水回りを使用しても、他の世帯で音が気になりにくくなります。

家事の分担

完全共有タイプや一部共有タイプの二世帯住宅では、両世帯で共有する設備があります。
そのため、家事の分担が必要になる場面も少なからず出てきます。二世帯住宅の間取りを考える際には、実際にどのように家事を分担するか具体的にイメージするようにしましょう。それぞれの世帯の生活スタイルにも考慮しながら、協力して家事を進めやすいようにレイアウトを考える必要があります。
特に、キッチンをはじめとする水回りをスムーズに利用できるように工夫することがおすすめです。

経済的な分担

二世帯住宅では、各世帯の光熱費を別々に把握するのが難しいケースもあります。水道、ガス、電気の使用量や料金を明確に分けて把握するためには、二世帯住宅を建てるときに配管やメーターなども分けて設置しておかなければなりません。
あとから配管やメーターなどを分けるには、改めて工事が必要となります。それぞれを引き直すとなると、費用は高額になります。暮らし始めてからの費用負担についても考慮するとトラブルなく新生活をスタートすることができるでしょう。

子育てに関すること

小さなお子様がいる場合、子育てに親世帯がどこまで参加するのかも、間取りに関わる大きなポイントになります。
間取りを検討する前に両世帯で話し合っておくべきでしょう。よく話し合わず二世帯住宅を建ててしまい、子育ての連携がうまくいかず不満が溜まって後悔するケースは少なくありません。子世帯が共働きの場合、日中の子育てを親世帯に任せるなら、共有スペースがあると負担が軽減されます。
逆に子育ては連携せずコミュニケーションだけするなら、プライバシー性を重視することがおすすめです。

二世帯住宅をご検討の場合は家サイトをご活用ください


二世帯住宅を建てようとなると、コストや親世帯と子世帯間などの要望をまとめてプランに落とし込むなど、普通の単世帯の家づくりと異なり、事前に検討すべきことが多岐に渡ります。コストを抑えるポイントなども、依頼する施工会社の経験値や担当者の力量なども大きく影響する場合があります。
そんな二世帯住宅の得意な会社をどうやって探して選べばいいのかと困る前に、まずは「家サイト」を活用して、二世帯住宅の得意な住宅会社を探してみてはいかがでしょうか。
また住宅展示場に足を運ぶと、皆さんの二世帯住宅のご要望や予算から、最適な住宅会社を探すこともできます。
また、家の要望と資金計画のバランスが合わない場合もしっかりお手伝いしてもらえますし、不安点を解消できるようにアドバイスがもらえることも可能となるでしょう。

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監修・情報提供:福本 剛志 (設計事務所 アクア株式会社/二級建築士)
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本記事はTrail(株)が記事提供しています。
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