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【第14回】お庭を素敵に演出!かしこいガーデニング基礎講座

新しい家づくりにかかせないお庭。素敵にしたいけど、家の方に予算を取られてしまってどうしても後回しになりがちです。「家庭」とは「家」と「庭」と書くように、建物だけでは殺風景で不十分です。植物の選び方やメンテナンスの仕方、予算の取り方などポイントを知ってお気に入りのエクステリアを実現しましょう。

【1】エクステリア計画の基礎知識

 エクステリアとは外構のことで、お庭に加えて、カーポートや門扉、門柱、フェンスなど家の外部に設置するもの全てを総称して呼びます。

①予算の取り方

●エクステリアの予算は、総予算の5%~10%が目安
※ただしカーポートを2台分にしたり、防犯設備などを入れたりする場合はその分アップします。
※平均すると150万前後の方が多いです。

●「エクステリアは後でもできるから」と後回しにする方が多いですが、
  ポストや門扉、植物が無いとせっかくの新築が映えませんし不便ですのでしっかり計画に入れましょう。

②庭とどの程度関わりたいかを決める

●なるべくメンテナンスに時間をかけたくないか、それともガーデニングが趣味で積極的に関わりたいか、
  家族で話し合って決めましょう。海外のフラワーショーで優勝したお宅の庭は1日8時間メンテナンスに
  費やすそうです。

●植物を植える面積が多ければ、当然メンテナンスは増えます。タイルを張るなど土の面積を
  多少減らす事で、メンテナンスは楽になります。

※図1:タイルを張って植栽面積を減らした例

【2】エクステリアのデザインテイストを決める

①オープンタイプかクローズタイプかを決める

 以前は、セキュリティ上の理由などからフェンスや門扉を付けるのが一般的でしたが、最近ではフェンスなどを設けないオープンタイプも人気があります。土地が広くない時に有効的である事と、オープンにしている方がセキュリティ上も有利なケースがあるという理解が広まってきたためだと思われます。

②全体のデザインテイストを決める

 庭やエクステリアもインテリアと同様、デザインテイストがあります。必ずしもインテリアと合わせる必要はありませんが、少なくとも家の外観デザインのテイストと合わせると全体的にまとまって美しく仕上がります。

 それでは、どのようなテイストがあるのでしょうか。ここにあげるもの以外にもありますが、最近人気のあるテイストをいくつかあげます。

●シンプルモダン
現代の日本の住宅に合わせやすいシンプルな雰囲気
 
●ナチュラルモダン
植物が少し多めで柔らかい印象の避暑地を思わせる雰囲気
 
●ジャパニーズモダン
格子や庭石などの要素をシンプルにとり入れ、日本的な雰囲気
 
●アーキテクトモダン
直線的で建物と一体となった様なデザインで洗練された雰囲気
 
●フレンチアンティーク
アンティークの小物使いなど居心地の良いカフェの様な雰囲気
 
●南欧風
テラコッタタイル、土壁などを使った明るい雰囲気

【3】植物を選ぶ

 植物は生き物なので、マニュアル通りにいかない事もありますが、それでも傾向がありますのでポイントを知って正しく選びましょう。

①日当たりを確認する

 日当たりは大別すると、日向、半日陰、日陰となります。よく勘違いされるのは、北側でも全面道路が広いなどで明るい場合は「半日陰」と判断してしまうという事です。
 植物にとっての日当たりは直射日光が何時間当たるかということで、日向とは直射日光が1日で平均4~5時間以上当たる場所、半日陰は直射日光が2~3時間当たる場所、日陰とはそれ以下の場所の事であり、直射日光があたらない建物の北側は明るかったとしても、「明るい日陰」ということになります。
 植物によっては、半日陰~日陰を好むものもあり、全ての植物が日向を好む訳ではなく、シェードガーデンと呼ばれる日陰の為のガーデンも人気があり、最近は本も多く出版されています。
 とはいえ、やはり日当たりを好むものは多く、特に果実を楽しむものや、花を綺麗に咲かせたいものなどは、南向き~東南向きが最適です。

②常緑樹なのか、落葉樹なのかを確認する

 植物を選ぶ時に、常緑樹なのか落葉樹なのか、下草であれば、多年草なのか、一年草なのかを確認する事が大切です。常緑樹の長所は落ち葉が出ないのでメンテナンスが楽である事、1年を通して葉があるので冬でも緑を楽しめる点です。短所は樹種が少なく、葉色が濃いモノが多い点です。

 落葉樹の長所は、昔からの省エネの家づくりとして、建物の南面に植える事で、夏は葉が茂って太陽を遮る為涼しく、冬は葉が落ちる為、程良く太陽の光を取り入れる事が出来る点です。また樹種も多く、葉も爽やかな印象のものなども多いです。

 多年草の長所は、常緑樹と同じく一年中緑が繁っている為、冬でも緑を楽しめる点で、メンテナンスも楽である点です。短所は樹種が限られる点です。一年草は、毎年植え変えなくてはいけないという手間がありますが、種類も多く寂しくなりがちな冬の花壇なども色を添えてくれます。

 宿根草とは、冬に地上部のみが枯れ、春になるとまた芽が出るものになります。植え変えの手間はありませんが、冬は寂しくなりますので、選ぶ際は場所やバランスなどの配慮が必要です。

※図2:冬は葉が落ちる為日差しが入る落葉樹

③シンボルツリーにお勧めの樹種

 家の顔となるシンボルツリーはお庭の象徴的な存在となりますので、好みに合ったものを選びましょう。お勧めのポイントとしては、建物のデザインに合わせやすい、病気や害虫が少なく管理が楽なもの。

●シマトネリコ
葉も小さく密で、樹形も綺麗で他の植物とも合わせやすい。
生育が良いので剪定をしっかりする必要がある。
 
●オリーブ
銀葉が美しく、和風建築以外の建物には合わせやすい。最近では種類も多いので好みに合わせて選べる。樹形がややあばれやすいので剪定は必要。
 
●ソヨゴ
飽きのこない雰囲気で、丈夫でおすすめ。
 
●アオダモ
落葉樹だが、葉が落ちた後の幹も綺麗なので、南面に植えたい樹種。
【4】メンテナンスについて

 植物は生きていますので、お手入れをしないと枯れてしまい美しさを保てません。マニュアル通りといかないこともありますが、まずは基本を知りましょう。

①水やり

  • ●基本は土の表面が乾いたらたっぷりとあげます。 湿っている間にあげると根腐れをおこします。
  • ●水の温度にも気をつけます。夏場は気温の上がらない早朝と夕方に、冬場は凍らない様、午前中のみあげます。

②肥料

  • ●「肥料の三要素」は窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)、これにマグネシウムとカルシウムを加えて5要素が
      必要です。植物によってバランスは違いますので確認しましょう。
  • ●有機質肥料・・・良く発酵しているかが重要
  • ●無機質肥料・・・水に溶けてすぐに効果がある
  • ●効果的な肥料のやり方は、元肥に緩効性化成肥料や有機質肥料を使用し、追肥で発芽後や開花中に
      速効性肥料を穴を掘ってあげます。

③剪定

  • ●樹形を整えるだけでなく、病害虫から守ったり綺麗に花を咲かせたりする為にも大切です。
  • ●時期は、花を楽しむものは花が終わってすぐ。
  • ●常緑樹は、6月と10月、落葉樹は葉が落ちてから11~3月ごろ。

 

監修・情報提供:一級建築士 吉田美帆
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本記事はネクスト・アイズ(株)が記事提供しています。
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